トイレトレーニングの進め方と成功のコツ
子育てのなかでも、多くのママやパパが悩むのが「トイレトレーニング」です。おむつからパンツへの移行は、子どもの成長において大きなステップですが、スムーズに進められるかどうかは個人差が大きく、保護者にとっても試行錯誤の連続になります。焦ってもうまくいかないことが多いため、正しい進め方やコツを知っておくことが大切です。
この記事では、トイレトレーニングを始めるタイミングから、具体的な進め方、成功の秘訣、つまずいたときの対処法までをまとめてご紹介します。
トイレトレーニングを始めるタイミング
トイレトレーニングは、子どもがある程度心身の発達をしてから始めることがポイントです。年齢で「〇歳から」と決めるよりも、子どもの準備サインを見極めることが大切になります。
始めどきのサイン
- おしっこの間隔が2時間程度あくようになった
- おしっこやうんちをしたあとに不快感を示す
- 「ちっち」「うんち」など排泄を言葉で伝えられるようになった
- 保護者のトイレに興味を持ち始める
- 自分でパンツやズボンの上げ下げを少しずつできるようになった
これらのサインがそろい始めたら、トイレトレーニングをスタートする準備が整ってきた証拠です。
トイレトレーニングの進め方
1. トイレやおまるに慣れる
いきなり「今日からパンツにするよ!」と始めても、子どもは戸惑ってしまいます。まずはトイレやおまるに座る練習から始めましょう。座るだけで出なくても問題ありません。トイレを「こわい場所」ではなく「安心できる場所」として認識させることが大切です。
2. トイレに誘う習慣をつける
食事のあとやお風呂の前など、決まったタイミングで「トイレに行ってみようか」と声をかけます。子どもにとって「毎日同じ流れでトイレに行く」ことが習慣づけにつながります。我が家ではまず起床時、食事前、お出かけ前、お風呂前、寝る前に声かけをすることから始めました。
3. 成功体験を積ませる
最初はうまくいかなくても、偶然でもトイレで排泄できたときは大げさに褒めましょう。「できたね!」「すごい!」と肯定することで、子どもが自信を持ち、次も挑戦したい気持ちにつながります。息子さうまくいくと、走って「おしっこ出たー」と喜んで家族に報告に行きます。
4. 失敗しても叱らない
トイレトレーニング中は失敗がつきものです。おもらししてしまったときに「どうしてできないの!」と叱ってしまうと、子どもはトイレに対してネガティブな気持ちを抱いてしまいます。「濡れちゃったね。次はトイレでしてみようね」と優しく伝えるようにしましょう。とは言ってもトイレに誘って断られた後すぐに失敗してしまうと「やっぱりね、、」と思ってしまう事も何度もありました。

5. パンツに切り替えるタイミング
トイレに慣れてきたら、思い切って日中だけ布パンツに切り替えるのも一つの方法です。布パンツは濡れる感覚がわかるため、子どもが「トイレに行こう」と意識しやすくなります。我が家では好きなキャラクターやデザインのパンツをお店で一緒に選んだことで、このパンツを履きたい!と思ってもらえるタイミングを作ることができました。また好きなパンツが濡れてしまうという思いから「濡れちゃうパンツ?」と聞いてくれるようになり少しずつトイレのタイミングを親も掴み始めることができました。
トイレトレーニングを成功させるコツ
子どものペースを尊重する
トイレトレーニングにおいて一番大切なのは「子どもの成長に合わせる」ことです。周りの子と比べたり、大人の都合で無理に進めたりすると、子どもに大きなストレスがかかってしまいます。分かっていても周りの子がオムツを卒業したと聞くと焦ってしまいますよね。
ごほうびシールやカレンダーを活用する
「トイレでできたらシールを貼る」「カレンダーにスタンプを押す」といった仕組みは、子どものやる気を高めるのに効果的です。目に見える形で達成感を得られるので、楽しみながら続けやすくなります。

トイレを楽しい空間にする
好きなキャラクターの補助便座を使ったり、壁に可愛いポスターを貼ったりして、子どもが「行きたい」と思えるトイレ環境を整えてあげましょう。明るい空間にして怖い印象を与えないのも大事なポイントですね。
トイレトレーニング中によくある困りごとと対処法
おしっこはできるのに、うんちができない
トイレでのおしっこは成功しても、うんちはなかなかトイレでできない子は多いです。これは「便座に座ると落ちそうで怖い」「排便の姿勢が安定しない」などの理由が関係しています。
。おまるを活用したり、足元に踏み台を置いて安心感を与えたりするとスムーズになる場合があります。我が家はうんちの方が成功率が高かったです。オムツやパンツでした時の不快感が強いためできたのかなと思います。
トイレに行くのを嫌がる
トイレそのものに恐怖心を持っている場合、無理に連れて行くと逆効果です。
まずは「トイレは怖くない場所」と感じてもらうことが大切です。好きなキャラクターの補助便座や、ごっこ遊びを通してトイレをポジティブなものとして体験させましょう。息子は怖くないと言っていましたが、「行きたくなーい」と拒否される事もしばしば。トイレに座ればおしっこは出るのになぜ嫌なの?と思いながらも何度も誘い続けるのも嫌になる原因と思い嫌にならない程度の声かけにとどめました。
成功と失敗を繰り返してしまう
トイレトレーニングは「三歩進んで二歩下がる」ようなもの。できる日もあればできない日もあるのが普通です。
成功を積み重ねることに意識を向け、失敗は「学びの一部」として受け止めましょう。焦らずに見守る姿勢が重要です。
夜のトイレトレーニングについて
日中のトイレがある程度安定してきたら、次のステップは夜のおむつ外しです。とはいえ、夜間は体の発達によるところが大きく、親の努力だけでは解決できない場合もあります。

夜のおむつ外しの目安
- 朝起きたときにおむつが乾いている日が増えてきた
- 昼間はほとんど失敗しなくなった
- 子どもが「夜もパンツがいい」と自分で言い出した
夜のおむつ外しを成功させるポイント
- 寝る前に必ずトイレに行く習慣をつける
- 布団に防水シーツを敷いて親子ともに安心できる環境を作る
- 失敗しても叱らず「次は大丈夫だよ」と安心させる
夜のトイレトレーニングは数か月〜1年以上かかることも珍しくありません。焦らずに「成長を待つ」気持ちで取り組みましょう。
トイレトレーニングを楽しく続ける工夫
絵本や動画を活用する
トイレに関する絵本や子ども向けアニメを取り入れると、子どもが自然にトイレに親しみを持つようになります。好きなキャラクターがトイレを頑張っている姿を見ると「自分もやってみたい!」という気持ちが芽生えやすくなります。図書館にトイレトレーニングに向いている本がまとめておいてある事もあるためぜひチェックしてみると良いです。
親子で一緒に取り組む姿勢を見せる
パパやママが「トイレに行ってくるね」と自然に伝えたり、一緒に補助便座に座る練習をしたりするのも効果的です。子どもは真似をするのが得意なので、大人の行動を通してトイレを学んでいきます。
小さな成功をたくさん褒める
たとえ排泄ができなくても「トイレに座れた」「パンツを自分で脱げた」など、小さなステップを褒めることで自信につながります。ポジティブな体験を積み重ねることが、トイレトレーニング成功への近道です。これが1番のポイントかもしれませんね!

トイレトレーニングにかかる期間の目安
トイレトレーニングの進み具合は子どもによって大きく異なります。早い子であれば数か月でおむつを卒業できますが、1年以上かかる子も珍しくありません。
平均すると「1歳半〜3歳ごろにスタートし、完了まで半年〜1年程度」と言われることが多いですが、あくまで目安に過ぎません。
「どうしてうちの子はできないの?」と焦ってしまう気持ちは自然ですが、発達のスピードは一人ひとり違います。保護者が焦らず待つことが、子どもにとっての安心につながります。
親が意識したいポイント
完璧を求めない
「今日からパンツにする」と決めても、すぐに完全に成功することは少ないです。失敗は当たり前と考え、柔軟に対応することが大切です。
叱るより寄り添う
おもらしを叱ると、子どもはプレッシャーを感じて逆にトイレを嫌がることがあります。「次はできるよ」と寄り添う気持ちを持つようにしましょう。
家族で協力する
ママだけでなく、パパや祖父母も一緒に協力することで、子どもも安心して取り組むことができます。家族の協力体制が整うと、子どもはよりスムーズにトイレ習慣を身につけていきます。
まとめ
トイレトレーニングは、子どもにとっても親にとっても大きな挑戦です。
「始めるタイミングを見極める」「焦らず失敗も受け入れる」「楽しく取り組む工夫をする」ことが成功のカギとなります。
うまくいかないときは「子どもがまだ準備できていないだけ」と考え、少し時間を置いて再チャレンジしてみましょう。大切なのは、子どものペースに寄り添いながら安心感を持って進めることです。
おむつを卒業したときの子どもの誇らしげな顔は、親にとってもかけがえのない瞬間です。あせらず一歩ずつ、親子でトイレトレーニングの時間を楽しんでいきましょう。

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