春になると、子どもたちの新しい生活が始まります。10月に入ると申し込みが始まりますね。初めての保育園や幼稚園は、親にとっても子どもにとっても大きな一歩。楽しみな反面、「何を準備すればいいの?」「必要なものが多すぎて分からない」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
入園準備はただモノをそろえるだけではなく、子どもが安心して園生活をスタートできるように心の準備も大切です。この記事では、入園前に必要な持ち物リストや、準備を進める際のポイント、親子で心構えを整えるためのヒントをまとめました。
入園準備を始める前に知っておきたいこと
園によって必要な物は異なる
保育園や幼稚園では、園の方針や活動内容によって必要な持ち物が変わります。まずは入園説明会や配布資料をしっかり確認しましょう。「園指定のものがあるのか」「サイズや色の指定があるのか」などをチェックしておくと、後で買い直しを防げます。
名前付けは必須
持ち物にはすべて名前を書きます。靴下やタオルなど小さな物も含めて、名前を入れる準備をしておきましょう。手書きのほか、お名前シールやスタンプを活用すると効率的です。一つひとつ名前をつけるのは意外と大変でした。
子どもが扱いやすいかを基準に
入園準備のグッズ選びで大切なのは「子ども自身が使いやすいかどうか」です。かわいいデザインよりも「開け閉めしやすい」「軽い」「サイズが合っている」ことを優先しましょう。実際に子どもに試させてから購入すると安心です。可能であれば、園で子どもたちがどういうものを使っているか見せてもらうと参考になるとおもいます。
必ずそろえておきたい基本アイテム
ここからは、入園準備で多くの園に共通して必要となる基本アイテムをチェックリスト形式で紹介します。
1. 通園バッグ
園指定がない場合は、子どもが自分で持てる大きさの手提げバッグを準備しましょう。A4サイズが入るくらいの大きさが目安です。軽くて丈夫な素材がおすすめです。
2. コップとコップ袋
園での歯みがきや水分補給で使用します。子どもが自分で持ちやすい取っ手付きのプラスチック製がおすすめ。袋はひもでしっかり閉じられるものを選びましょう。
3. タオル(ループ付き)
手洗いや汗拭き用に毎日使います。フックにかけられるループ付きタオルが便利です。園によっては「フェイスタオルのサイズ指定」がある場合もあります。
4. 上履きと上履き袋
保育園・幼稚園の室内活動には上履きが必須です。マジックテープタイプは子どもでも履きやすく、脱ぎ履きの練習にもなります。持ち運び用の袋も忘れずに準備しましょう。

5. 着替え一式
園では遊びや食事で汚れることが多いため、上下の着替えを数セット用意します。特にトイレトレーニング中の子は下着やズボンを多めに準備しておくと安心です。
6. 給食・お弁当関連グッズ
園によってはお弁当持参の日があります。ランチョンマット、スプーン・フォークセット、お弁当箱などをそろえておきましょう。食洗機や電子レンジ対応のものを選ぶと後片付けが楽になります。

あると便利な入園グッズ
お名前シール・スタンプ
大量の持ち物に名前を書くのは大変ですが、耐水性のあるお名前シールやスタンプを使えば一気に時短できます。アイロンで布に貼れるタイプは、靴下やハンカチにも使えて便利です。
防水袋(ビニールバッグ)
濡れた服や汚れ物を持ち帰るときに役立ちます。洗濯機で洗えるタイプを複数枚用意しておくと安心です。
季節ごとのグッズ
- 夏:水着・ラッシュガード・水遊び用タオル
- 冬:防寒着・手袋・帽子
園の行事や活動内容に合わせて必要になるので、事前に確認しておきましょう。

入園前に子どもと練習しておきたいこと
1. 着替えの練習
園生活では、遊びや食事の後に自分で着替える場面が多くあります。全部を完璧にできなくても、「ズボンを脱ぐ」「袖に腕を通す」など一部でも自分でできるように練習しておくと安心です。家では手伝ってしまうことが多かったので、入園前に少しずつ練習しました。
2. 靴の脱ぎ履き
登園や外遊びで頻繁に靴を脱ぎ履きします。マジックテープタイプの靴を用意し、親子で一緒に練習しましょう。「自分でできた!」という自信は入園後の大きな支えになります。

3. 手洗いとタオルの使い方
園では食事やトイレの後に手洗いを徹底しています。「水を出す」「石けんで洗う」「タオルで拭く」の一連の流れを家庭でも習慣づけておくとスムーズに過ごせます。
4. コップやスプーンの使い方
食事の際、コップで水を飲んだりスプーンで食べたりする練習をしておきましょう。食事は子どもが成長を実感できる場でもあるので、「できた!」をたくさん増やしてあげましょう。
5. トイレトレーニング
まだおむつを使っていても問題ありませんが、少しずつトイレに座る習慣をつけておくと園での練習につながります。トイレに座るだけでもOK。子どもが「トイレは特別な場所ではない」と思えることが大切です。
スムーズに園生活を始めるための親の心構え
子どもの不安を受け止める
初めて親から離れて過ごす園生活は、子どもにとって大きな変化です。「ママと離れたくない」と泣いてしまうのは自然なこと。焦らず「寂しいよね」「でも先生やお友達が待ってるよ」と気持ちを受け止めてあげましょう。
朝のルーティンを整える
園生活が始まると、毎朝の支度が慌ただしくなります。入園前から「起きる時間」「朝食の時間」「着替える流れ」を整えておくと、登園初日からスムーズに動けます。

親がリラックスすることも大切
子どもは親の表情や態度を敏感に感じ取ります。親が不安そうだと、子どもも安心できません。「きっと楽しいことが待っているよ」と前向きに声をかけることで、子どもの気持ちも和らぎます。
直前チェックリスト
いざ入園式が近づくと、忘れ物がないか不安になる方も多いはず。直前に見直しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめました。
- 持ち物すべてに名前は付いているか
- 通園バッグや上履きは子どもが自分で使えるか
- 着替えやタオルは必要な数そろっているか
- 予備のビニール袋は数枚入っているか
- 季節の行事や活動に必要なグッズ(帽子・水着・防寒具など)は確認したか
前日の夜にまとめて準備しておくと、当日の朝に慌てることがありません。子どもと一緒に持ち物を確認すると、「自分のもの」という意識が芽生え、忘れ物も防ぎやすくなります。
入園準備を楽にするアイデア
便利グッズを活用する
忙しいパパママにとって、入園準備はできるだけ効率よく進めたいもの。最近は便利なグッズも豊富にあります。
- お名前スタンプ:布やプラスチックにも押せるインクで、洋服・靴下・お弁当箱など幅広く対応。
- アイロン不要のお名前シール:貼るだけでOK。防水タイプならコップや水筒にも使えます。
- 大容量の収納ケース:入園準備品をまとめて入れておけば、当日の朝も探す手間が省けます。
ネット通販を上手に使う
園グッズは量が多く、買い物だけでも大変です。ネット通販を活用すれば、自宅で必要なものをまとめてそろえられます。レビューを参考に「子どもが使いやすいもの」を選べるのもメリットです。
計画的に少しずつ進める
入園直前にまとめて準備しようとすると慌ただしくなります。1〜2か月前からリストを作り、週ごとに「今週は通園バッグを買う」「次は名前付けをする」と分けて進めると、余裕を持って準備できます。
入園後をスムーズにする工夫
帰宅後のルーティンを決める
入園が始まると、帰宅後は持ち物の片付け・洗濯・翌日の準備とバタバタしがちです。あらかじめ「帰宅したらバッグを開ける→洗濯物を出す→手を洗う」という流れを習慣化しておくと、毎日の生活が楽になります。
子どもに小さな役割を与える
「タオルをフックにかける」「靴をそろえる」など簡単な役割をお願いすると、子どもは自信を持ち、園生活にも積極的になれます。小さな自立心を育てるチャンスです。
先生とのコミュニケーションを大切に
入園直後は子どもも親も不安が多いもの。連絡帳や送迎時に先生とこまめにコミュニケーションを取りましょう。「家ではこういう様子でした」と伝えるだけでも、先生は園でのサポートをしやすくなります。

まとめ
初めての保育園・幼稚園は、子どもにとって大きな成長の一歩。入園準備は物をそろえるだけでなく、生活習慣や親の心構えを整えることも大切です。
- 必要な持ち物は園の方針に合わせて確認する
- 子どもが自分で扱える物を選ぶ
- 着替え・靴の脱ぎ履き・手洗いなどは事前に練習しておく
- 親子で一緒に準備を進めることで安心感が生まれる
準備が整えば、子どもは新しい環境に安心して飛び込むことができます。親にとっても「しっかり準備できた」という自信が心の支えになるでしょう。
入園式の日、笑顔で「いってらっしゃい」と送り出せるように、少しずつ準備を始めてみませんか?
入園準備は親子の新しい生活のスタートを支える大切なプロセスです。
無理せず楽しみながら進めて、素敵な園生活の第一歩を踏み出しましょう。

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